理系東大生ダイナの書評とか。

理系東大生ダイナが書評をしたり日々の大学生活についてつらつらと書いたりするブログです。Twitter→@riketoudaina

『おとなの教養』は大学生におすすめの良書!

 

ごきげんよう、ダイナです。

 

突然ですがみなさん、教養、足りてますか?

 

かく言う僕も全く足りていないんだけど。。

 

イスラム教、ネアンデルタール人スペイン風邪、見えざる手…

 

どれももちろん聞いたことはあるけど、説明しろと言われると無理、そんな程度の認識だったことを易しく理解させてくれるのが、池上彰さんの『おとなの教養』だ。

 

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本書は、みなさんご存知、情報系のテレビ番組にも引っ張りだこの池上彰さん(東京工業大学リベラルアーツ教育も担当)の著書。

 

本書における教養

 

著者は現代人の「生きる力」とも言うべき教養を以下の七課目にまとめている。

 

  1. 宗教
  2. 宇宙
  3. 人類の旅路
  4. 人間と病気
  5. 経済学
  6. 歴史
  7. 日本と日本人

 

そもそも教養とは何か

 

そもそも「教養」とは何なのだろう。

goo辞書によると「教養」の意味は

㋐学問、幅広い知識、精神の修養などを通して得られる創造的活力や心の豊かさ、物事に対する理解力。また、その手段としての学問・芸術・宗教などの精神活動。

㋑社会生活を営む上で必要な文化に関する広い知識。

とある。

 

著者はより分かりやすく「教養」という言葉を「社会に出てやがて有効に働くようになる」「自分自身(日本人)を知る」「人を自由にする」学問と定義している。

特に、 「人類(日本人)はどこから来たのか、どのように発展してきたのか」にフォーカスしたのが先述した七課目と言える。

 

本書を読むことで得られるもの(こと)

  • ニュースの背景が分かる

宗教、歴史、経済などの知識は現在の国際情勢を理解するのに非常に役に立つ。

それ以外にも、これまで漠然と見ていたニュースの背景が分かっていることで、格段に理解度や考察力が高まり、自分の意見も持ちやすくなる。

  • 単純に好奇心をそそられる

とても読みやすく易しいため、単に読んでいて新たな知識が得られるのが実感しやすくおもしろい。

 

さらなるステップアップを!

 

とても分かりやすく現代人に必要な教養を解説してくれる本書は、社会に出る前の大学生に特におすすめ。

ただし、本当に基本的な内容だから、本書を読んだ後はもう少しほかの本などで勉強できるといいね。

 

なんかこう、うまく言えないけど、雰囲気からして教養があふれるようなかっこいい大人になりたいものです笑

 

 

『弱くても勝てます~開成高校野球部のセオリー』は野球以外にも通用する人生のセオリーを学べる本!?

 

ごきげんよう、ダイナです。

 

今回はタイトルを少し違った感じにしてみました。

 

というわけで『弱くても勝てます』、レビューしていきたいと思います。

 

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概要

 

開成高校野球部

開成高校と言えば皆さんご存知(かは分からないけど笑)、国内トップクラスの進学校だよね。

やっぱり勉強ができすぎる学校の生徒って、勉強しかできない、スポーツはできない、というイメージを持たれがち。これは東大生のイメージにも共通すると思う。

そんな開成高校のうち、高校スポーツの花形と言える(硬式)野球部にスポットをあてたドキュメントエッセイが本書だ。

東東京の高校野球は全国屈指の強豪校が集まっていて、僕自身開成の野球部なんて一回戦負けがふつうじゃないくらいの認識だった(申し訳ございません笑)。

ところがどっこい、なんと平成17年の東東京大会では四試合のコールド勝ちを含み五回戦まで進み、ベスト16まで残ったのだ。

本書はこの開成野球部の強さの秘訣を探る、と言いたいところだがそうではなく、「へたくそなりに勝つ」独特の戦略に注目した内容になっている。

 

ドラマ化

嵐の二宮主演でドラマ化もされている。

www.ntv.co.jp

え、もう三年前かよ。。

 

エラーの伝統

 

本書によると開成野球部は、守備はへたくそ、エラーは伝統、その代わり打力は徹底的に鍛え、打ちまくってコールド勝ちに持ち込み守備機会を減らす、という戦略を柱としている。

この考え方から、野球以外にも通用するいわば人生のセオリーを学び取ることができる。(タイトルの内容をちゃんと書いていくよ笑)

先日の記事で書いたように

rikeitoudaiseinoburogu.hatenablog.com

 大学受験においても、苦手を得意でカバーする戦略が有効である。

このことは他のさまざまな場面で言えるのではないだろうか。

例えば、何かの作業をするにしても、スピードが遅いならその分丁寧で質が高ければいい。

人にはそれぞれ個性がある。何か一つ強みがあればその道で生きていける。

 

仮説の検証のフィードバック

 

野球経験がある人ならわかると思うが、野球の特にバッティングは水物ともいわれるようにかなり調子に左右される。スランプに陥るとどうしようもなく思えてくる。

そんなときは、フォームをいろいろ工夫して試してみると自分に合ったものが見つかり調子が上向くことがある。

本書の言う「仮説の検証」とは、このようにある目的を持っていろいろなことを試し、そのなかでよりよいものを見つけていくことを言っているのだろう。

これも野球だけでなくさまざまな場面で活かせる考え方だ。

 

「は」ではなく「が」の勝負

 

「(球が)来てほしくない、ではなく、来い!俺が捌く!と考えろ」

少年野球のときに耳にタコができるくらい聞かされた。

野球はチームスポーツではあるが、「俺が俺が」という積極性も大事だ。

特に、まじめで和を重んじるような人は消極的にボールを待っているとミスも増えてしまいがちになる。

開成にはそういう人が多いのだろうか、野球部では「が」の勝負を教え込んでいるようだ。

 

「イカ東」的な考え方を楽しもう

 

著者も文中でたびたび言っているが、開成高校野球部の面々は必要以上に論理的だったり達観しすぎて考えが偏ったりしているらしい。

これも東大生にはよく見られる特徴だ。

しかしそんなやり取りが読んでいて面白く気持ちいい。

こういった開成野球部メンバーの人柄が伝わってくるのが本書のおすすめポイントの一つでもある。

 

野球が好きな人、ドラマを見た人、開成高校のはもちろん、それ以外の人にもぜひ読んでみてもらいたい一冊。

きっと開成高校に対するイメージもいい意味で変わり、高校野球にも興味をもっていただけるはずだ。

 

最後に一つ皆さんに聞いていただきたい。

 

必ずしも勉強ができる人はスポーツができないとは限りません!!笑

 

以上です。

 

 

 

絵本『小さいことにくよくよするな!』 レビュー

 

ごきげんよう、ダイナです。

 

今日はリチャード・カールソン氏の『小さいことにくよくよするな!』という本を読みました。

 

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本の表紙には「絵本」とあったけど、挿絵はあまり多くない。

絵が程よくあって読みやすい本といった感じです。

 

自己啓発本の入門書として読むといいかも。

 

この本(や似たような啓発本)は本当におおざっぱにまとめると、以下のような内容になるね。

 

・今ある自分を認める

人生には不公平があって当たり前。

今のまま、ありのままの自分と向き合ってそれをどう生かすかが大事。

頭では分かっていてもすごく難しいよね。。

持っていないもの、人より劣る部分、成し遂げたいこと、これらを追い求めるのも人生のモチベーションとか前向きな考えにつながるとは思う。

ただ、常にそれじゃあ疲れてしまう。そんな時、今の自分でいいんだという考えを持てるようにしたいもの。

 

・考えを変える

ネガティブな考えは素通りさせる。

これこそ本当に難しい。。

 

・情けは人の為ならず

もしくは返報性。

人に親切にすると自分にも返ってくる。

これが一番実践しやすいかもね。

本当に返ってくるかは分からないけど、こう考えていたほうがかなり気が楽になるとは思う。

 

 

自己啓発本は、実践するしないにかかわらずたまに手に取って読んでみると、少なくとも読んですぐのうちは考えがリフレッシュするからたまには良いもんだね。

 

 

ちなみに、同じく自己啓発本の入門書としては水野敬也氏の『夢をかなえるゾウ』もおすすめ。

小説形式で読みやすく、すっきりした読後感が得られる。

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 はい!僕もこれから小さいことにくよくよしません!!

自己啓発本特有の意識の高まりw)

 

iTunesアフィリエイトに参加できたぞー!

 

ごきげんよう、ダイナです。

 

今回はちょっとお試しの記事になります。

 

というのも、iTunesアフィリエイトに参加できた!からです。

 

そんなわけで、以前の記事

 

rikeitoudaiseinoburogu.hatenablog.com

 で紹介したユニット、「グリーンボーイズ」のアルバムのリンクを貼ってみたいと思います。

 

itunes.apple.com

 

おお、いいじゃん。

 

今後使っていくかもです。

 

 

東大受験記その2 科目別~数学~

ごきげんよう、ダイナです。

 

少しご無沙汰してしまった。。

また頑張っていくのでよろしくお願いします。

 

今回は科目別、数学の東大受験対策を意識した記事を書いていくよ。

 

 

数学ってムズい…

 

ねえみんな、数学ってムズくない⁉(怒)

特に難関大の二次試験とかさあ!

東大の二次試験の数学なんて120点満点だけど、僕は模試で最高54点しか取ったことないよ!

この間の記事でも書いたように僕は数学の目標点はかなり低く設定していたんだ。

 

rikeitoudaiseinoburogu.hatenablog.com

 

だけどそれでも一応東大入試は突破できたから、苦手なりの対策方法を話していこうと思うよ。

僕と同じように数学が苦手な高校生諸君は多いだろうからよかったら読んでってください。

 

数学の心構え

 

数学は暗記?

「数学は暗記じゃない」

先生たちはそう言うだろう。

でも僕はなんだかんだ暗記は必須だと思う。

基本的な定理や法則はもちろん、教科書やその傍用問題集に載っているような問題は見た瞬間に解けるか、解答の筋道が分かるようにしておかないと、後述する「組み合わせ問題」には対応できなくなってしまう。

しかし、基本レベルの問題の解答を暗記するのでは意味がない。繰り返し繰り返し解くことで「覚えてしまう」くらい理解することが大事。

基本の組み合わせ

入試問題の難しい問題は、たいてい基本事項の組み合わせでできている。

たとえば東大入試では、確率が回数によって決まるような「確率漸化式」の問題が頻出する。

こういった問題に対応するためにも、先述したように基本的な事項や問題は覚えてしまうくらいやりこむこと。

 

過去問研究

 

基本事項や基本問題をマスターできたら、つぎは組み合わせ問題などの応用のしかたを勉強しよう。

そのために絶対にやらなければいけないことは過去問研究だ。

先述したような確率漸化式やその他いくつか出やすい組み合わせ問題はあり、出題傾向や攻略法を知っておくために過去問を使おう。

 

ここでおすすめする参考書は、安田亨さんの 「東大数学で1点でも多く取る方法」だ。

理系偏と文系編がある。

 

 

この本は多くの東大数学の過去問を収録していて、分野ごとに出やすい問題の演習ができる。

特におすすめできる点は、タイトルにもあるように「1点でも多く取る」方法を学べるところだ。

完全な正答ならば一問⒛点だが、それを取るのは実際かなり難しいから、なんとか部分点を稼いでいくのが重要になる。

そのためには最終的な答え(数値のような)だけでなく、ここまでは分かってますよ、ということを解答の中に日本語として残しておかなければならない。

この本では親しみやすい日本語で書かれた解答が充実しているため、自力で解けなかったとしても解答を研究することで考え方や良い解答の書き方が身につく。

ただし、直近の年の問題は研究対象ではなく入試直前の本番練習のためにとっておこう。

 

 

僕は数学が苦手なみなさんの味方です!笑

 

 

映画『キセキ~あの日のソビト~』レビュー!  ※ややネタバレあり

 

ごきげんよう、ダイナです。

 

突然ですがダイナはかなりのGReeeeNファンなんだ。

 

そしてなんと1月27日に公開された映画、『キセキ~あの日のソビト~』はGReeeeNをモデルにした映画らしい!

そりゃ見に行くしかないっしょ!!

 

あらすじなどは公式サイトのほうが絶対分かりやすいから書きません。。

 

 

 

どんな映画?

 

歯医者も歌手も、どっちもやる!二つの夢を追いかけた若者たちの、本当にあったキセキの物語。(公式サイトより)

 

公式サイトにもあるように、GReeeeNと、HIDEの兄でありそのプロデューサーでもあるJINをモデルにして実話を基に作られた映画のようだね。

聞いただけでGReeeeNファンにはたまらなそう。

登場人物の名前もジンやヒデ、ナビ、クニ、ソウと、完全にモデルとなった本人たちのものを使っているから、ストーリーもかなり実話に近いんじゃないかな。

 

さらに松坂桃李菅田将暉などキャストも豪華。

彼ら目当てに見に行く人も多いのでは。

(実際映画館には結構いた。)

 

割と上映されている映画館が少ないのが残念、、

 

kiseki-movie.com

 

「ソビト」って?

 「ソビト」ってなんだろう。

GReeeeNファンとして恥ずかしながら、僕も「ソビト」という言葉は知らなかったんだけど。どうやらGReeeeNによる造語らしい。

またも公式サイトを引用すると、

 

「ソビト」とは【素人・空人】のことで、自由に新しいことに挑戦していく人を指すGReeeeNによる造語。

 

とある。

彼らが曲名にも使っている「green boy」(新人、未熟者)という造語と似たような意味の言葉だね。

 

見どころ

 

グリーンボーイズの実力やいかに!?

今作でGReeeeN役を演じた四人はグリーンボーイズとしてCDも発売している。

さらに当然劇中のレコーディング風景やライブ中の歌も彼らが歌っている。

 

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まあさすがにGReeeeNとは違うし比べることはできないけど、歌に関してはまさに「ソビト」(素人)同然の割には聴き映えは良かった。

GReeeeNを知っている人ほど別バージョンみたいな感じでおもしろいだろう。

 

劇中のいいところで「」や「キセキ」などの名曲の前奏が流れ始めると、それはもう、ね。

 

桃李さんかっけえ…

最近は菅田将暉が若い人たちには人気だろうけど、やっぱ松坂桃李めちゃかっこいいっす。

桃李さんの歌も思ったよりは良かったし、なによりジンの人柄だね。

口ではヒデに厳しく当たるけど、ヒデの気持ちを誰よりも理解して支えあう。

(JINがプロデュースした映画だから?)ジンはかなりかっこよく描かれている気がした。

 

公式アイテム満載!

劇中で登場するGReeeeNロゴマークやCDは、実際にGReeeeNが公式に使っているものや販売されたもの。

うらやましいなあ。欲しいなあ。

 

原作?

 

この映画はGReeeeNたちの実話を基にした映画だというのはさっきも書いたけど、実はGReeeeNをモデルにした小説もあるんだ。

それがこの『それってキセキ』だ。

 

 

この本が映画の原作になったのかは分からないけど、どちらもGReeeeNの実話がモデルだから内容は似ている。

 

でもこの本は特にGReeeeNファンにおすすめできる。

結構ページ数も多くて長い小説だけどそれだけ内容も盛りだくさんで、GReeeeNが歩んできた軌跡がよく感じられるんだ。

一応小説という形になっているけど実質GReeeeNの自伝と言っていいくらい事実に近いんじゃないかと思う。

 

さらに、契機ごとに特にGReeeeNの思い入れがある曲たちをピックアップして、その歌詞とともに章が進められていくのもとてもいいね。

 

この本を読むとますますGReeeeNが好きになる。

 

映画を見た後にもっと深く背景を知りたい人やもともとのGReeeeNのファンの人にはぜひ読んでもらいたい一冊。

 

 

 

というわけで映画も小説も併せておすすめします!

 

 

百田尚樹 『カエルの楽園』 レビュー

ごきげんよう、ダイナです。

今日は最近話題の、百田尚樹氏作『カエルの楽園』のレビューをしていくよ。

 

百田尚樹氏の代表作には『永遠の0』があるね。

この本はシンプルに小説としておもしろい。泣けるポイントがたくさんある。

 

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映画もよかった。

 

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ただ、この『カエルの楽園』は話題作、いや、いわば問題作と言えるだろう。

 

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真剣に考察を書こうとするとかなりシリアスな内容になってしまうと思うから、一般的に共通するであろう解釈を書いていくことにする。

 

(以降は解釈のため、筆者の意にそぐわない可能性もある。ただ、筆者の日常的な言動からしたらおおむね合っているだろう。)

 

この小説では人間世界がカエルの生活圏に例えられている。

特に日本とそれを取り巻く近隣諸国の(筆者が考える)現状が描かれている。

例えば以下のような感じ。

 

ナパージュ=日本

三戒=憲法9条

スチームボート=アメリカ(軍)

 

このほかにも(筆者の主張を知っていればそうとしか思えないように)すべての登場人物や状況が現日本の比喩になっている。

 

 

ただ、ひとつ言えることは、人間はカエルではないということだ。

 

理系の僕からしたら、生物という点ではカエルも人間も同じと言いたいところではある。

しかし、類人猿さらには人類には社会的な生活を営むだけの知能があり、単純にカエルと比較することはできない。

 

特にこの小説のように、他のカエルたちの縄張りに踏み入り食料にしてしまう単なる食欲による野生の生物的な活動は人間にはもちろんない。

 

したがってこの小説は、人間世界をカエルのような生物活動による捕食を行う生き物に例えることで、筆者の主張をより過激に、よりセンセーショナルに読者に植え付けようという考えが垣間見える。

 

さらに僕が感じた違和感は、これが人間世界の比喩なら(ほとんど確実にそうなんだが)、他の国の住人を違う種類のカエルにするか?ということだ。

まあ小説として分かりやすくはあるが、人間の世界に至ってはもっと複雑だ。

別の国に住んでいたり肌の色が違っても同じホモサピエンスなんじゃないかな。。

ここでも過剰な民族意識愛国心をあおる意図が感じられる気はする。

 

それぞれ考え方の異なる著者の本を読むなり意見を聞くなりして、一度ニュートラルな状態に自分を持っていってから自分の意見を持つことが理想的だと思う。

 

 

ただ、実際僕はこの本を一日で読み終えたし、かなり読ませる本ではあった。